Tiny tiny house

Store お店

 

Store お店

道からながめたshortandart

「にっぽり にっぽり」
電車が止まってドアが開いた
ホームはせまくて
人をよけながらじゃないと進めない
出口はどっちだろう
とりあえず近くの階段をのぼってみる

あれおかしい 改札がないな
ここはただの連絡通路か
しかたがない もう一度ホームに戻ろう
なんど来てもおぼえられない この駅のつくり

北改札口 という表示がある
ここを上がってみるか
ぼろぼろのホームの雰囲気とは うって変わって
にぎやかな構内に出た

いろんなお店があって お花屋さんもお土産物屋も
そして本屋さんもある
そういえば あの最新刊は・・・
まだ 出ていないよね

ぽんっとタッチして 改札を出る
残高は まだまだ大丈夫

壁につきあたると
左が西口みたいだ
仮設のような通路を通って 外に出た

街路樹に囲まれた ゆるやかな坂道
日ざしがちょうどよく遮られている
桜の木だ
その時期はもっときれいだろうな
ひろい道路のせいか
街並みが とてものどかに見える

歩いていくと
手焼きのせんべいに つくだに
おいしそうだなあ
それにこの店構え そしてタイルの色
なんだか感じ入ってしまう

道がふたまたに分かれた
今日は にぎやかな方へ

ああ 見晴らしのいい階段
外にある階段って
どうしてこんなに気持ちがいいんだろう

だんだんと降りていくと
にぎやかな 谷中ぎんざ
むかしながら商店街が 人でにぎわっている

こんなに人がいるってことに安心しちゃうのは
きっと 好きだった商店街が
いくつも 無くなってしまったからだと思う

唐揚げが売っている
どうしよう 100グラム? 200グラム?
200グラムじゃ もたれるかな

小さい多肉植物が並んでいる
ここは美容室

ビールケースに座って みんなお酒を飲んでいる
ここは酒屋さん
ビール飲みたいなあ いや甘酒もいいな

谷中ぎんざを 突き当りまで来たけど
まだ人通りが続いている
やっぱりいい感じ

どっちに行こうかな
左に見えた ところ天の文字にひかれるから
こっちにしてみよう

コーヒーの匂いもしてきたね
やっぱり飲もう
ああ 目の覚めるコーヒー

息を付いて 空を見上げると
よみせ通り と 書いてあった
昔は夜店がたくさん並んでいたのかな

やわらかいガラス窓の向こうでは 髪を切っている

先には 活きのいい魚屋さん

そのはす向かいには
ビーバー印のパン屋さん
明日の食パンを買っておこう
つぶさないように もって帰るんだ

確かこの先をいくと 千駄木の駅だ
帰りは地下鉄で帰ろうかな

でも ちょっとまてよ
パン屋さんのとなり
気になる

小さい家が並んでいるんだけど
なんに使うんだろう
葉っぱがささってて
まさか 花びんじゃないよね

ガラス戸には走り書きでopenの文字
やってますってことね
入ってみよう

外から見たShort and Art

扉には 注意書きがひとつ
「さつえいは ごえんりょください」
たしかに最近
なんでもかんでも写真をとることに 飽きてきた気がする
記録より記憶 ってわけか
よし 望むところだ

意を決して 中にはいると
段差があった
まるで 人の家にあがるような感じ
靴のままでいいのかな
お店なんだし たぶん大丈夫だよね
手すりも付いてるし
よっと

想像はしてたけど
中に入ってみると びっくりするほど せまい
そうか天井が ひくいんだ
でも なんだろう この感じ
落ち着くような気がする

奥が工房になってるんだ
そっちも せまいな
でもキュッとして 案外使いやすそう
ちょっといいなあ こんな工房
そうか ここで作ってるんだ

外からガラス越しに見えたように
中には小さな家がいっぱい並んでる

”Tiny tiny house” たしかに小さいね
”having a garden” 庭付きってこと? 可笑しい

やっぱりここに 葉っぱを入れるんだ
ほんとだ ちいさな葉っぱが 家より大きくみえる
この感覚 なんとなくわかる気がする
欲しいかもしれない

置くとしたら 玄関かな?
そしたら 帰り道に 葉っぱを摘んでこよう

それか 会社のデスクのパソコンの前に置いて
朝 行きがけに 花をひとつまみするのも
おなごらしくて よろしゅうおすなあ
あれ もう つやっぽくなってきた?
ふふ

そうだ
これ あの人に見せたら どんな顔するかな
庭付き一戸建て買いました って言ったら なんて言うんだろう
見せたい ああ 持って行きたい

ひとつ あの人にも つつんでもらおうか
でも もしかしたら こういうの興味ないかもしれない
いや だから いいのか
自分ではぜったい買わないから
人からもらうと うれしかったりする

よし これとこれ ください
こっちが自分ので こっちはプレゼントで

でも 渡すまえに
一枚写真にとっておきたいな
できれば この雰囲気の中で撮りたいけど ダメかな
「いいですよ」
え? いいのかよ!
じゃあ パチリ
へへ 言ってみるもんね

ああ なんか包み方も おもしろいな
それが そうきて そうなるのか
さいごに紐でゆわいて 小包みたいになった
これは 持って行くのが楽しみだ

しかも 両方とも 包んでくれたんだ
自分のは かんたんでよかったのに
もしかして このお店 暇なのかな?

「あける瞬間も楽しめるように、包みました」 だって
ごめんなさい 聞こてましたね
でもこの人も 言うことが ちょっと可笑しい

Short and Artか

〒110-0001
東京都台東区谷中3-2-10
3-2-10,Yanaka,Taito,Tokyo

JR 日暮里駅  (西口 徒歩7分)
JR  Nippori Station   (West Exit 7 minutes walk )

地下鉄 千代田線 千駄木駅   (出口1 徒歩3分)
Metro Sendagi Station   (First Exit 3 minutes walk )

営業時間 Opening Hours
12時~5時まで 12:00p.m.~5:00p.m.
定休日 火曜・水曜 Tuesday,Wednesday Closed

カウンター越しのshortandart 

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